趣味人ジージョのＷｅｂＬｏｇ

残念なプリウスＰＨＶ。

車検証の入れ替えのためディーラーに立ち寄り、このほど発売になったプリウスＰＨＶを見せて貰いました。

電池のみで従来のプリウスの倍以上の距離（約６０キロ）を走行できる、非常時にはバッテリーを家庭用電源（１５００Ｗ程度）として使える云々の触れ込みですが、現行のプリウスと比して残念さが目立ちました。

先ず、バッテリーが大きくなり過ぎたのかトランクルームが狭くなり、スペアタイヤが乗せられなくなりました（代わりに申し訳程度のタイや補修キットが付いていますが）。

巨大化したバッテリーの代償は乗車人員のキャパにも及び、後席は中央にコンソールが固定され２人しか乗れなくなりました。恐らく３人乗れば重量超過を招くからでしょう。

充電ソケット部分は鍵が掛からない蓋で、チャデモ仕様の些かスマートさに欠けた通常充電用と高速充電用の２本建てでした。欧州などはソケットを一本化しており、ガラパゴスが目立つのは言うまでもないが、そもそも外部充電などと言う発想は専用ガレージ付き一戸建て住宅で初めてできるもの。

私の様にマンション住まいの者や一戸建てでもガレージがないとか、ガレージがあったとしても、ＡＣアウトレットが取れない者には宝の持ち腐れと言うものです。

インパネは１１インチの液晶パッドが縦に置かれた操作盤があり、これでカーオーディオやエアコン、ナビゲーションをコントロールします。ＥＴＣ２．０に対応する仕様ながら、テレビやＣＤ、ＨＤＤプレイヤーが無くなってしまいました。

カーオーディオはBluetooth経由でスマホやパッドで聴けと言うことろなのでしょうが、余りにも不親切さを感じざるを得ませんでした。

残念ながら使う者の事をこれっぽっちも考えておらず、これでは日本の自動車産業の将来も危ういと思う程に残念なプリウスＰＨＶでした。